子供の頃のこと はじめての自傷行為
私のはじめての自傷行為は
腕や足に筆箱を打ち付けることでした。
小学校高学年になると、理不尽な仕打ちを受けていることに我慢しているのが辛く、なんていうかわいいものではなく、ほんとうに怒りが爆発しそうでした。
はじめて胃液を吐いたのもこのころでした。
怒りで体から炎が立ち昇るようでした。
あの頃のような激しい怒りは、20代のころを最後に感じることはなくなりました。
母親に面と向かって、「あなたがしていることは、しつけではなく虐待だ。私にやつあたりするのはやめろ!」って真実をつきつけたかった。
でも出来ない。罵倒され、叩かれているときは、声が出なくなります。
母は弱いから私はほんとうのことを言ってはいけないと思っていたのです。
真実をつきつけるのはとてもかわいそうなことだと思っていました。
今の私からすると、本当のことを言うことは、かわいそうでもなんでもなく、言ってあげた方が良いことだけれど、当時の私はそう思いこんでいました。
私の怒りは行くあてがなくなり、本来は母に向けたはずの怒りを自分に向けるようになりました。
当時、腕や足を打ち付けながら、「お前がいけないんだ。お前なんかいなくなってしまえばいい。」と何度も何度も何度も何度も自分に言いました。
そして私はしょっちゅう腕や足を捻挫しているようになりました。
でもある日、母に蔑んだ目を向けられながら、とても嫌そうに「まだ治らないの?」と言われました。
そのとき、そっか、私の捻挫がいつまでも治らないことは、世間体の良くないことなのだと気付き、捻挫をするようなことはやらなくなりました。