子供の頃のこと 盗ってない
小学校高学年ころのことだと思います。
キッチン収納のところに母が1000円を置いていたそうで、それがなくなっていたみたいで、それを母は私が盗ったと決めつけ、昼食中か夕食中か忘れましたが、いつものようにマシンガンで責めたてられました。
それまでは怒る理由に一応事実が少なからず入っていたのです。
私が転んだとか、片付けをしないとか、弟とケンカをしたとか、ドアを閉めていないとか、風邪をひいたとか、声が小さいとか、母に何か言われるとすぐ泣くとか、もうあまり思い出せないけれど、とにかく何かしら事実が・・・
でも、この件については盗っていないし、それまでも盗ったことなんてなくて、あの時はさすがに大きなショックを受けました。
とうとうこの人はここまで来たのか・・・と思いました。
母が食事をしながら、マシンガンで私を責め続けている中、同じ食卓では何事もおきていないような顔で父と弟が普通に食事をしていました。
私一人惨めな気持ちで母の言葉を聞いているしかありませんでした。
さすがに盗っていないと一度は反論したように思いますが、もちろんそんな言葉が母の耳に届くわけもなく・・・いつもなすすべはありませんでした。
ただ終わるのを身じろぎもせず絶望の中待つだけでした。
母から、幼少期から10代後半まで毎日毎日言い続けられた言葉の数々があるはずなのですが、怒っている理由は違ってもいつも同じ言葉で罵られていたと思うので・・・それが思い出せれば、私が幼少期具体的に何をどういう風に思い込んだのかとか、どんな感情を封じ込めているのかのヒントになるかと思い、思い出そうとするのですが、どうしても思い出せません。
2つだけ覚えていて「何その目は!!」という感じの言葉と「(叩いている)お母さんの手の方が痛い」という感じの言葉です。
あとはすっかり抜けてしまって、10代の頃までは正確にはっきりと覚えていたような気がするのですが・・・
ずいぶん前に同じ理由で、弟に尋ねたことがありますが、弟ももう覚えていないと言っていました。
その話をしたくなかっただけかもしれませんが・・・。
幼少期はあんなに何も感じたくない、忘れたいと願ったことですが、今は真逆のことを必要と感じていて、本当にもどかしいです。
何だか文章にすると大したことないように感じて、でも子供の頃の私は充分傷付いて、でも今の私は傷付いたって思う事はいけないことのような、くだらないって思ってしまうような気持を感じてしまう。
私が子供の頃感じた感情を肯定していいのか、自分で決められないのです。
そしてそんな私をどうしようもないなと思う。
ループです。早く抜け出さなければと思うのですが・・・
せめて今のそんなどうしようもない状態の自分をそれでもいいよと思うように努めようと思う。