絶望感
幼い頃から絶望を感じてきました。
幼い頃は、母が私の前に立ちはだかり罵り叩いている、そんなときにいつも感じていました。
そのときはそれが絶望感だと知らなかったと思うけれど。
それはわたしにとっていつも身近にあり、慣れ親しんだ感覚でした。
それから大人になってからもそれもつい数年前まで、幼いころのように母が私の前に立ちはだかっているときとまったく同じ感覚を度々感じてきました。
今思えば自分から進んで、その慣れ親しんだ感覚を感じに行っていたと思います。いつもいつも何度も何度も。
ありとあらゆる手段を使って。
数年前に心理セラピーを学ぶコースを受講しました。
受講生はセッションを受けられるのだけれど、セッションの中、その時私は子供で、母がヒステリックに怒鳴りながらすごいいきおいで私に向かってきました。その時私はとても懐かしい感覚に包まれました。
そして母が向かってくるとき、子供の私はこう思いました。
「もうなにも望まなくていいんだ」「やっとこれですべてをあきらめられる」って。
母に罵倒され叩かれるたびに、私は絶望感と一緒に、上記のようなことを思い安堵に似た、安心感のようなものをいつも感じていたのです。
本当に知らなかったけれど・・・
その心理セッションを受けてから、数か月絶望は続きました。
そしてどん底まで落ちたとき、絶望している自分と冷静な自分を感じ、冷静な自分はこの絶望は私が望んできたんだ。私は絶望を感じたかったんだと気付きました。
子供のときは違ったけれど、大人になってからは、ばかみたいだけれどそうなのだと思う。
今の私はもうあのときのような、すべての終わりのような絶望は感じません。
たまに感じそうなときはあるけれど、今自分辛くて逃げたいのだなあ~と思うと、絶望に向かっていく心がスーッと冷めていきます。
ちなみにその心理セラピーのコースを受けるまで、小学校からずーっと「かわりたいのにかわれない」「どうして?どうしてこんなに変わりたいのに変われないの?」と本気で思っていました。今思うと恥ずかしいし、あまりにも自分をわかっていなくて自分が少しあわれに思います。ほんの少し前のことです。
そのコースのわりとはじめの方に私がどんなに変わりたくないかということに気付きました。
衝撃でした。今思うとこんなに変わりたくないのに変われないのは当然のことでした。