精神科閉鎖病棟へ入院した時のこと2
閉鎖病棟へ入院をして何日か経って(もううろ覚えですがおそらく1、2日位??)拘束が解かれ、外(といっても閉鎖病棟の中ですが)に出られるようになりました。
喫煙所があったので、当時ヘビースモーカーだった私は早速たばこを吸いに行きました。
すると「1本ちょうだい」と他の患者さんに声をかけられました。
私は快く笑顔で1本渡しました・・・すると、次から次へと患者さんが「1本ちょうだい」と集まってきたのです!!
私は本当におどろいてただ言われるがまま伸びてくる手に次々とたばこを渡し、
1箱あっという間になくなりました。
お菓子やたばこなどは、送ってもらっていたので、特に困りませんでしたが、
同室の60代くらいの女性には、夜中に起こされて「○○ちょうだい!」と言われることもありました。
その方はとても普通に見えましたが、10年とか(これもうろ覚え)長く入院しているようでした。
ある時「どうして退院しないの?」と聞いてみました。
答えは「私ずっと子供でいたいの」でした・・・。
今なら、そっかーと受け入れられますが、当時20代前半で、早く退院したかった私は「???」でした。
その病院は長く入院している方が多くて、いろいろな意味で驚きの連続でした。